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捫参記

Невозможное сегодня станет возможным завтра.

Назвался груздем, полезай в кузов.

留学

"Назвался груздем, полезай в кузов."

というロシアのことわざを知っているだろうか.訳すと「キノコと名乗ったからには籠に入れ」,すなわち初志貫徹,一度飛び込んだら徹底的にやれ.最後まで諦めるな,という意味になる.さて,私はロシアに来て10日が経ってどういう感情かといえば,焦りだ.もともと半年間でТРКИ-В1レベルの取得する計画だったのに,初日のテストでミスって(いずれにしろ会話は壊滅的だったが)かなり初級のクラスに配置され,今はТРКИ-A1のテキストをやる始末である.6月の中旬までに取ろうと思っても,圧倒的に時間が足りないし,進度を考えてもかなりやばい気がする.このままではまずいので,何か打開策を考えなければいけないのだが,先生の言うことは聞き取れても,街中でロシア人に話しかけられても分からないし,本当に精神的に辛い日々が続いている.

2月中にТРКИ-A1,3月終わりまでにТРКИ-A2のテストをパスして,早くТРКИ-В1の勉強に遷移したい.まず単語を覚えなければ.

ロシア・シベリア留学一週間まとめ(2日目以降編)

留学

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今日も先生の容赦のないロシア語を浴びて来て疲れたが,2日目以降の動きをまとめる(忘れないうちに)

まず,2日目は朝大学の方にピックアップしてもらい,言語大学の建物へと向かう.(実は後で知ったのだが,元々イルクーツクにはイルクーツク国立大学とイルクーツク国立言語大学があり,2014年ごろに合併したらしい.そのため,国立大の外国語学部の建物は言語大の建物へと移っているとのこと)
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ここでまず簡単なテストを受ける.ペーパー1枚と,A4の用紙にお題に沿って作文する内容.ここで文法事項をしっかり復習していなかったことが後々苦労する羽目になる.その後国際本部(カールマルクス通りの突き当たりにある建物)へ移動し,顔合わせをした.その後学生寮に入寮し,2日目は終了.(学生寮についてもいずれまとめます)
3日目はビザの更新手続きのために銀行で1600ルーブル払ったり,レギストラーツィヤの手続きをしたり,メガフォンのプリペイドにお金を入れたり,やること多め.大学本部と言語大の建物を往復するのは非常に疲れる.本当に.

ロシア・シベリア留学一週間まとめ(初日編)

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みなさまお久しぶりです.無事イルクーツクに到着し,留学生活をスタートさせました.初日からどのような動きでここまで来たのか,どのような手続きがあったのかをまとめているブログが少ないので,参考のためにもまとめておこうと思います.(長いので分割して掲載します)

まず,初日は成田13:55発ハバロフスク17:30(現地時間)着のシベリア航空(S7)に搭乗しました.機内食はライス,パン(炭水化物多め),トマト,味付けが濃くて美味しかったです.
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ハバロフスクに着くともう夕暮れの時間,ここで入国審査を通ることになります.入国審査といってもパスポートを見せて,ミグラツィオンナヤ・カルタ(要するに入出国カード)にサインをするだけです.そのあと手荷物を受け取り,機械に通したら外に出られます.ただし,国際線から国内線への乗り換えは一旦外に出る必要があります.そのため最初は混乱するでしょう.
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国際線ターミナル(小さい)を出ると,タクシープールのような広い駐車場があるので,そこの脇を直進します.ここで白タクの怪しいおっさんが声をかけて来ますが無視しましょう.管制塔と思われる建物を迂回すると,立派な国内線ターミナルが見えて来ます.国内線ターミナルの入り口では手荷物検査があるので注意してください.
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無事国内線ターミナルに到着した後,SIMカードの調達を行いました.入るとチェックインカウンターの横に携帯ショップがあるので,ここで調達できます.店員のお兄ちゃんはやる気なさげですが,ちゃんと対応してくれるので大丈夫です.調達が終わったらチェックインカウンターで搭乗券を発行してもらいます.保安検査場は入って右側にあります.バーを通過するときは必ず音がなるので気にしなくて大丈夫です(意味あんのか?).お姉さんが身体検査をして来ます.そのまま搭乗ロビーに繋がっているので,おとなしく待ちましょう.ここまでの注意点としては,ハバロフスク空港の場合喫煙所がターミナル入口にしかないので,愛煙家の皆様は入る前に一服しておくことです.

ハバロフスク21:20発イルクーツク23:05(現地時間)着のオーロラ航空に搭乗すると,新聞が配られます.ここでガゼータを受け取って読んでいるフリをしておくと,日本人だと悟られない?のでオススメです.機内食もちゃんと出ます.こちらは肉がメインで白パン・黒パンのセット.ディナーといった感じで美味しいです.
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さて,イルクーツクに到着するともう深夜.到着ロビーまでの道では「official taxi」と書かれた黄色い札を首から下げた連中がいますがこれもガン無視してください.official(自称)というやつです.送迎を呼ぶのがベストですが,万が一呼んでいない場合はmaximなどのタクシーを呼べるアプリを使用して呼ぶと正規のタクシーに乗ることができトラブル回避ができるのでオススメです.
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さて,一日目は移動で終了です.僕の場合は市内中心部のアンガラホテルに宿泊しました.設備も整っていて,英語も使用できるので快適です.一つアドバイスがあるとすれば,深夜にキーロフ広場でドリフトの練習をしている輩がいるので耳栓があるといいかもしれません.
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明日はイルクーツク大学の国際本部の方とご対面,初日からテストという過密スケジュールですが,それは次編で.

ロシア留学準備まとめ

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随時更新。備忘録として、後続に向けて参考となるように。

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ビザ申請

僕の場合は在札幌ロシア総領事館で申請をした。必要書類は以下の通り。なお、在札幌ロシア総領事館(011-561-31-71)は平日の14:00〜16:00のみ電話可能で、ギリギリに問い合わせをすると「明日また掛けてくれ」という対応をされるので余裕を持って問い合わせる必要がある。(ある意味ロシア的?)

  • 申請者のパスポート原本:パスポートの有効期限は、申請するビザの出国期限より6ヶ月以上必要。またパスポートの査証欄には、少なくとも見開きで2ページ以上の余白が必要。
  • 写真1枚:写真はパスポート用の大きさで4.5х3.5cm、申請用紙に貼る。横顔やサングラス、頭に被いをした写真は不可。
  • 電子査証申請書:申請書は、ロシア外務省領事局の専用サイト(https://visa.kdmid.ru)にて取得。ロシア語、もしくは英語で入力し、印刷したものを指定した大使館に提出。
  • ロシア内務省が発行する招待状:ロシア内務省が発行した招待状。留学先の大学から送られてくる。この書類がないと何も始まらない(有効期間がFixできないと航空券の手配すらできない)ので、非常に重要。往々にしてギリギリ(渡航予定日の一週間前とか)に送ってくるので,申請書類は前もって準備しておくべき.
  • エイズ検査診断書HIVウイルスの非感染者である旨の証明書。診断書の有効期間は検査日から3ヶ月以内。札幌で診断書を発行してくれるクリニックは、中央区の岩澤クリニック(http://www.iwasawa-clinic.jp/01.html)のみ。診断書の発行は即日で可能だが、検査料と診断書発行料で13000円かかる。在札幌ロシア総領事館のサイトからHIV診断書に飛ぶリンクはリンク切れになっているので,ロシア大使館のサイトで診断書様式は入手可能.→これは3ヶ月以上のマルチプルビザに更新するときに必要.日本で発給されるビザは89日間有効のシングルビザなので,日本での申請では必要ない.ただし,ロシアで更新するときにはどのみち必要になるので,ロシアでエイズ検査を受けに行くのが面倒な場合は取っておいてもいいかもしれない.ただし有効期間には注意が必要.

航空券

イルクーツクに日本からの直行便は無い。そのため、仁川や北京、ハバロフスクといった都市を経由する事になるわけだが、まずロシア国内での乗り継ぎはあまりおすすめできない。というのも、乗り継ぎ時のスルーバゲージが適用されない上、ハバロフスク経由の場合乗り継ぎ時間が3時間半とあまり余裕がなく、飛行機が遅れると手遅れになってしまう可能性が高いからだ。仁川経由の場合はアシアナ航空が毎週金曜に運航しているのでこれを利用するのが適当だと思われる。ただし、時期によっては運航していない場合もある(夏季だけなど)。そのため、確認は必ずしておく事。ロシアに強いJIC(http://www.jic-web.co.jp/index.html/)やノマドノマド|ロシアセクション|公式サイト)といった旅行会社とやり取りして情報を得たり、場合によっては手配してもらうのも手だと思う。

留学先大学・留学プログラムについて

今回の留学は交換留学である。僕の所属している大学には新渡戸カレッジに入って留学をする方法や、トビタテを利用するという手もあるが、時期的に間に合ったプログラムは交換留学だけだった。この場合、奨学金は外部のものを獲得するか、育英会の協定派遣奨学金を利用する事になる。育英会の協定派遣奨学金は給付型で、ロシアでも都市によって給付額が異なる。例えばモスクワやピーテルは月9万、僕の行くイルクーツクのような地方都市の場合、月7万である。
 僕の留学先であるイルクーツク国立大学(Иркутский государственный университет)はロシア・東シベリアに位置するイルクーツクという都市にある.イルクーツクは人口60万人ほどの都市で規模は八王子と同じくらいである.イルクーツク国立大学の基本情報は日本語ではあまり無いが,所属大学のパンフレットから引用すると「イルクーツク国立大学は、中国や中央アジアとの交易で開けた東シベリアの古都イルクーツク市に所在する。同大学は、1918年に創設された東シベリア最古の国立総合大学であり、現在、学系(educational Institute)として4機関(バイカルビジネス・国際経営研究所、数学・経済・ 情報科学研究所、法学研究所、社会科学研究所)、学部(faculty)としては10学部(生物・土壌学部、心理学部、地理学部、サービス広告学部、地質学部、文献学、ジャーナリズム学部、歴史学部、物理学部、国際学部、化 学部)を擁する。教員数は780人(うち、博士学位を持つ教授は160人、博士候補者400人、アカデミー会員3人、ロシア科学アカデミー通信会員2人、アカデミー研究機関のメンバー27人)であり、学部生約 18,000人、大学院生約350人が学んでいる。 大学の附属施設としては、附属図書館がロシアでも最大級の蔵書を有する学術図書館として著名であり、300万冊 の蔵書には手書き文書やピョートル大帝期の出版物、14世紀から19世紀の希少本、デカブリストコレクション、中国語、満州語文献を含む。また応用物理学研究所、石油・石炭合成化学研究所、天体観測所、植物園はロシアを代表する施設として広く知られている」らしい。

急転直下、刻苦勉励

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年の瀬も押し迫ってきて、周囲には嫌でも浮薄な空気が漂っているが、それどころではない。

師走に入ってからというもの、これまで滞っていた事務手続きが突然動き出し、それに伴い僕も慌ただしく動き出し、心の休まる暇が無い日々を過ごしていた。師走というのは、行間に「師のために」という言葉が含まれているのでは無いかと思うほどだ。一つが動き出せば一つがトラブルを起こして突然滞る、そんなことを繰り返していたらもう下旬、年の暮れである。シベリアへの渡航は来月末であるし、焦燥感で押しつぶされそうな日々でもある。

最近の懸案は、持参する書籍の量・選別だ。そんなことをやっている暇があるのなら露語をやるべきなのだが、やはり現地で日本語に触れられるというのは死活問題でもあり、重要なのだ。小説・詩集の類は選別が簡単だが、岩波文庫の類は非常に頭を悩ませる。あれらの本は、一つ一つ毛色が違っていて、その時の気分によって読みたい方向性が全く異なる。いわば処方箋のようなもので、留学先でどのような宿痾に苛まれるかということを予想しながら選ぶ必要がある。そこで、一つの解決法として思いついた案がある。昨日「舟を編む」を久々に読み返している時ふと思ったことで、一冊国語辞典を持っていくのも面白い試みかもしれない。例えば、日本語でどのような意味か説明する状況に置かれたとして、自分の語彙・知識では正鵠を射ることができない可能性が高い。このような時、立ち戻る座標があれば、存外役に立つかもしれない、と思ったわけだ。

しかし、一つ難点がある。重い。果たして廿三キロ以内に預け荷物を抑えられるか。これが勝負の分け目だ。

理系が学部で非英語圏に留学するということ

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困難の連続だ。

特に、研究室配属前の理系の学部生が何らかの情熱・野心・好奇心を持って留学をしようとするには、様々な困難が伴う。学部生で非英語圏への留学というのは、理系にとってキャリアパスを考えた時に利点として働く可能性は非常に低い。メリットがない。その癖、いざ留学しようと思って準備を始めると、語学とは関係ない事務作業といった、面倒である意味「余計な」作業が増える。つまり、ハイリスクローリターンなのだ。例えば、研究室配属前だと直属の担当教員が存在しないことになるし、学部の教員に対して自分がなぜ行くのか、なぜこの時期なのか、といったことを改めて説明する必要がある。これは本当に手間のかかる作業で、通常通り学部生として過ごしていれば必要のない負担である。各種奨学金や、留学先大学との連絡も取らなければいけない。ビザや学部への留学申請書類も準備しなければいけない。文系ならいざ知らず、準備の段階ですでに「孤独」なのである。「大学生なんだから」という声もあるかもしれないが、所詮は学生。たかが知れている。そのような環境でも、自分ですべて進めていかなければいけない。(事務の方々には非常にお世話になっているが)かと言って自分がきっちり作業を遅滞なく回しても、大学側(特に教員)のある種勝手な理由で滞ることはままある。このように非常にストレスフルな環境下でも情熱を保てるか。それだけの熱量があるのか。非常に考えさせられる。
 もし同じ境遇にいるのだとしたら留学は諦めるべきだ。ほとんど意味が無い。自分のキャリアにとって何の得にもならない。それでも諦めきれないなら、今一度自分に問うべきだ。
 情熱はあるか?

直挂雲帆濟滄海

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(Adolphe Mouron Cassandre (1901-1968) "NORD EXPRESS")
 誰が見ているわけでも無い雑記なのだが,一応報告ということで久々の日記を付けることにする.報告というのは留学のことで,2017年1月から約1年間ほどイルクーツク国立大学に交換留学という形で派遣されることになった.留学の目的は,語学の習得とロシアで地質を学ぶことだ.しかし,根幹にある真の動機は21までに海外に出て,武者修行をしたいという漠然とした思いがあったためだ.
 そもそも僕が海外や極地といった場所に憧れるキッカケになった本は,中学で読んだ椎名誠さんの「冒険にでよう」だ.その後高校で沢木耕太郎さんの「深夜特急」に出会い確固たる憧憬になっていったという遍歴がある.彼らの本から共通して学んだことは「動機を得たならとにかく時間を置かずに行動しろ」という鉄則だ.物事に夢中になると猪突猛進する癖がある僕にとっては至言のような考え方である.すなわち,その心はまさしく「直挂雲帆濟滄海」なのだ.海外で一定期間生活を営むことが,どれほどの苦痛を伴い,どれほどの歓楽を齎してくれるのかは想像がつかない.しかし,僕の中の思考スケールのオーダーが2つや3つ変わることは容易に想像がつく.不安だらけではあるが,客死しない程度に精一杯もがくつもりだ.