読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

捫参記

Невозможное сегодня станет возможным завтра.

理系が学部で非英語圏に留学するということ

困難の連続だ。

特に、研究室配属前の理系の学部生が何らかの情熱・野心・好奇心を持って留学をしようとするには、様々な困難が伴う。学部生で非英語圏への留学というのは、理系にとってキャリアパスを考えた時に利点として働く可能性は非常に低い。メリットがない。その癖、いざ留学しようと思って準備を始めると、語学とは関係ない事務作業といった、面倒である意味「余計な」作業が増える。つまり、ハイリスクローリターンなのだ。例えば、研究室配属前だと直属の担当教員が存在しないことになるし、学部の教員に対して自分がなぜ行くのか、なぜこの時期なのか、といったことを改めて説明する必要がある。これは本当に手間のかかる作業で、通常通り学部生として過ごしていれば必要のない負担である。各種奨学金や、留学先大学との連絡も取らなければいけない。ビザや学部への留学申請書類も準備しなければいけない。文系ならいざ知らず、準備の段階ですでに「孤独」なのである。「大学生なんだから」という声もあるかもしれないが、所詮は学生。たかが知れている。そのような環境でも、自分ですべて進めていかなければいけない。(事務の方々には非常にお世話になっているが)かと言って自分がきっちり作業を遅滞なく回しても、大学側(特に教員)のある種勝手な理由で滞ることはままある。このように非常にストレスフルな環境下でも情熱を保てるか。それだけの熱量があるのか。非常に考えさせられる。
 もし同じ境遇にいるのだとしたら留学は諦めるべきだ。ほとんど意味が無い。自分のキャリアにとって何の得にもならない。それでも諦めきれないなら、今一度自分に問うべきだ。
 情熱はあるか?

直挂雲帆濟滄海

f:id:nogi_planetes:20160712065400j:plain
(Adolphe Mouron Cassandre (1901-1968) "NORD EXPRESS")
 誰が見ているわけでも無い雑記なのだが,一応報告ということで久々の日記を付けることにする.報告というのは留学のことで,2017年1月から約1年間ほどイルクーツク国立大学に交換留学という形で派遣されることになった.留学の目的は,語学の習得とロシアで地質を学ぶことだ.しかし,根幹にある真の動機は21までに海外に出て,武者修行をしたいという漠然とした思いがあったためだ.
 そもそも僕が海外や極地といった場所に憧れるキッカケになった本は,中学で読んだ椎名誠さんの「冒険にでよう」だ.その後高校で沢木耕太郎さんの「深夜特急」に出会い確固たる憧憬になっていったという遍歴がある.彼らの本から共通して学んだことは「動機を得たならとにかく時間を置かずに行動しろ」という鉄則だ.物事に夢中になると猪突猛進する癖がある僕にとっては至言のような考え方である.すなわち,その心はまさしく「直挂雲帆濟滄海」なのだ.海外で一定期間生活を営むことが,どれほどの苦痛を伴い,どれほどの歓楽を齎してくれるのかは想像がつかない.しかし,僕の中の思考スケールのオーダーが2つや3つ変わることは容易に想像がつく.不安だらけではあるが,客死しない程度に精一杯もがくつもりだ.

広告を非表示にする

Звезда-12/15

f:id:nogi_planetes:20151218180606p:plain
F2.8 1:20-1:50/Velvia100, EOS-3, SIGMA 15mmF2.8 DIAGONAL FISHEYE

f:id:nogi_planetes:20151218180806p:plain
F2.8 2:25-2:55/Velvia100, EOS-3, SIGMA 15mmF2.8 DIAGONAL FISHEYE

ふたご座流星群2015,観測してきました.
幸いにも私の住んでいる北海道は快晴とまでは行かないものの晴れ.15日0時から極大の3時にかけては,かなりの数の流星を観望することができました.1時すぎに見られたオリオンの右を貫いた明るい流星は素晴らしかったですね.西からの雲を避けるためできるだけ東へ車で移動し,上富良野・山部の周辺で夜空を見上げることに.エゾシカやキツネなどの野生動物に気をつければ,眼視ならなかなかの観望地.ただ,街灯があるので写真は厳しいと思いました.(眼視ならうまく街灯の影に入ることができます)
写真の方は非常に残念な結果になりました.薄雲にやられて途切れ途切れのものばかり,途切れていないもの(上の2つ)も街灯にケラれて明るい上,レンズにゴミ&ピント若干ずれてる…ピントの方はレンズヒーターでずれたり薄雲にやられたりしたのが原因でしょう.管理不足と天候にやられました.ただ,今回の観測でベルビア100を初めて使い,意外と思った通りの色が出ているのでそこは収穫です.次の観測では今回の問題点の対策をしてベルビア100でバシバシ撮りたいですね.もちろん,ピーカンの時に.

広告を非表示にする

Терпение и труд-всё перетрут

12/7,日本の金星探査機あかつきが金星軌道への再投入に成功した.
ISAS | 金星探査機「あかつき」の金星周回軌道投入結果について / トピックス
これは本当にすごいことだ.
プロジェクトチーム・関係者の方々の苦労を考えると本当に頭が下がる.もうすでに観測したデータは一部公開されていて,あかつきが見ている金星は素晴らしく美しい.本格的な観測は2016年4月頃から開始されるとのことで,データが楽しみである.私は日本惑星科学会の会誌「遊星人」の「一番星に行こう!」シリーズであかつき関連の情報を得ていたわけだが,艱難辛苦を乗り越えるとはまさにこの事なんだろうと思う.はやぶさ・あかつきに限らず,惑星探査というものは一筋縄では行かないのが当たり前で,数多の想定外を乗り越える必要があり,その上でデータを取ってサイエンスにしていくという作業なのだと実感させられた.

今年はISASにて惑星探査ミッションの現場にいる研究者の方に直接話を聞く機会が何度かあったが,やはり語気に熱量を感じた.今回のあかつき軌道再投入成功を通して,私もその熱量をもってミッションに関われるようになりたいと今一度考えた.自分が目指しているものを見失わず,可能性を広げるものを積極的に吸収して,ロケットロードのように進んでいけたらと思う.

Training for The NEW ALPINISM

札幌は初雪を観測しそうですね.早く冬山シーズンになってほしい反面,外岩でフリーができなくなるのはさびしい複雑な気分です.

先日Steve House大先生の著書,Training for The NEW ALPINISMを今更になって購入しました.もちろん洋書.届いた感想「デカイ」「厚い」…
読み切るのに1年ちょいかかりそうです.レストの日や雨で山に行けない日を使って集中的に読んでいこうと思います.まさかのフルカラー.写真見てるだけでもテンションは上がります.しかしテンションの山を積むばかりの毎日.いつになったら5.12クライマーになれるのか嘆きたくなりますが,ぼちぼちやっていくしか無いでしょう.

f:id:nogi_planetes:20151013121822j:plain

赤岩登り込み継続中

 天気は曇り空時々小雨とビミョウだったが,6/25午後を開けることができたのでマルチとシングル1本ずつ攀じってきた.

 6/25 奥チム・チムニー(3),西壁カンテ(4−,4,4+)

 4級onlyのマルチをノーテンで抜けられたのは実は初めてだったので,個人的には収穫のあった登り込みと言える.一方で,今後の課題も見えてきた.マルチでは特に要求される,諸動作を確実に素早く行うことが不十分だと感じたし,最後ラッペルする際「ロープ!」と言ってロープを下へ投げ垂らすのだが,これがまだまだ下手.終了点から西壁ノルマルルートをラッペルした際,1ピッチ目のテラスに引掛かってしまい,結局フリー用に持ってきていたシングルロープで登り返して回収する羽目になってしまった.本チャンや厳しいアルパインのルートでは,このような諸動作ミスによるタイムロスが敗退に繋がるため,確実にこなせるよう練習を積んでいきたい.

 今回は時間切れでフリーができなかったので,来週はフリーにも挑戦したい.特に44フェースには5.9〜5.11台の楽しそうなルートが沢山あり,登攀意欲を大いに刺激される.パンプする充実感を味わいたい.

f:id:nogi_planetes:20150629211030j:plain
西壁ノルマルをラッペルするL

広告を非表示にする

Frustration in my blood

 最近岩に登れていない.非常にfrustrationが溜まる.

 本格的なクライミングを始めて日が浅い自分にとって,本チャンや海外の岩に近づくための最も効果的でほぼ唯一の練習,それは出来るだけ多くの外岩クライミングアルパイン・フリーともに)をすることだ.

 How to climb 5.12*1にもあるように,初級クライマーにとっては,筋トレや過剰なフィットネストレーニングはあまり意味を成さないのである.それは何故かといえば,クライミング特有の動き方(ムーブ)やテクニックが身についていない状態で強さだけを求めようとしても,無駄な筋肉がつくだけで上達への障害へとなってしまうためだと考えられる.

 しかし,週3で外岩へ行けと言われても金銭的時間的にムリだろう.そのためのクライミングジムである.個人的にはクライミングジムへ行く頻度は週3,外岩週1くらいがbestなペースだろうと思っている.とにかく集中して出来るだけ多くの本数をこなす.と,ここまでさも順調に岩に通えているような調子で書き連ねているが,題にもあるように行けていないのである.金欠になったり,一緒にいくはずの方の都合が悪くなってしまったり,不運が重なり悶々とした日々を送っている.そこで,家で出来る少しでもクライミングの上達につながることって何だろう?と考えた結果,以下の3つに限ると思う.

  • ランニングで余分な脂肪を落としてもっと身体を軽くする.
  • 懸垂による肩まわりの強化,プランクによる体幹の強化
  • ライミング関連書籍を読み込んでシステムを頭に叩き込んだり,イメージトレーニング行ったりする

正直,体脂肪率は8.4%に落ちているのでコレ以上減らせるのか分からないが,足周り・尻周りにはまだ余分な脂肪が付いているのでそこを落として3kgほど減量していこうと思っている.書籍に関しては,とりあえずEric J. HorstのHow to climb 5.12を読み込んでみようと思っている.Amazonで新品が売っているし,良い英語の勉強にもなるだろう.

広告を非表示にする