捫参記

Невозможное сегодня станет возможным завтра.

急転直下、刻苦勉励

年の瀬も押し迫ってきて、周囲には嫌でも浮薄な空気が漂っているが、それどころではない。

師走に入ってからというもの、これまで滞っていた事務手続きが突然動き出し、それに伴い僕も慌ただしく動き出し、心の休まる暇が無い日々を過ごしていた。師走というのは、行間に「師のために」という言葉が含まれているのでは無いかと思うほどだ。一つが動き出せば一つがトラブルを起こして突然滞る、そんなことを繰り返していたらもう下旬、年の暮れである。シベリアへの渡航は来月末であるし、焦燥感で押しつぶされそうな日々でもある。

最近の懸案は、持参する書籍の量・選別だ。そんなことをやっている暇があるのなら露語をやるべきなのだが、やはり現地で日本語に触れられるというのは死活問題でもあり、重要なのだ。小説・詩集の類は選別が簡単だが、岩波文庫の類は非常に頭を悩ませる。あれらの本は、一つ一つ毛色が違っていて、その時の気分によって読みたい方向性が全く異なる。いわば処方箋のようなもので、留学先でどのような宿痾に苛まれるかということを予想しながら選ぶ必要がある。そこで、一つの解決法として思いついた案がある。昨日「舟を編む」を久々に読み返している時ふと思ったことで、一冊国語辞典を持っていくのも面白い試みかもしれない。例えば、日本語でどのような意味か説明する状況に置かれたとして、自分の語彙・知識では正鵠を射ることができない可能性が高い。このような時、立ち戻る座標があれば、存外役に立つかもしれない、と思ったわけだ。

しかし、一つ難点がある。重い。果たして廿三キロ以内に預け荷物を抑えられるか。これが勝負の分け目だ。